装丁: 岡本健 +
作字:岡澤慶秀
判型:A5 判変形・上製・PUR・外函付
頁数:288ページ
刷り部数:800部
定価: 6,000+税
ISBN978-4-907300-05-0 C0072
本書は「山形ビエンナーレ2024」で開催された周遊型展覧会「ひとひのうた」を記録した図録です。編著は、同展の総合キュレーターである小金沢智さんです。
本書には、展覧会を記録したドキュメントに留まらず、展覧会を準備する小金沢さんの日々を綴った「日記のようなもの」、さらに展覧会を経て小金沢さんがアーティストらと行った対話「『ひとひのうた』が終わっても」も収録されています。
展覧会の記録だけではなく、展覧会の前後でキュレーターが考えたこと、感じたことまで収録したのは、展覧会というものを、それを創り出すキュレーターの日々の思考や情動、「傷」といったものと、地続きで捉えたかったからです。それは、展覧会というものを「うた」として捉えたかった、ということでもありました。
歌人・斎藤茂吉と縁の深い蔵王温泉を舞台にした「ひとひのうた」という展覧会において、「うた」は重要な役割を担いましたが、本書でも重要なテーマとなりました。本書タイトル『歌は待っている 風と土と「ひとひのうた」と』は、制作の過程で著者の小金沢さんが見い出した言葉ですが、このタイトルには、著者からのある提案が込められています。
この本を読んでくださった皆さんと、その提案について5年、10年、100年先まで考えていけたら嬉しいです。
※本サイトで使用されている書影は、著者である小金沢さんが撮影されました。4月、雪解けを待つ蔵王の御釜付近にて。
◉目次
1章 「ひとひのうた」は、風とともに、土とともに、人とともに
日記のような六〇の出来事
周遊型展覧会「ひとひのうた」ドキュメント
未明……稲葉俊郎
未明——あちらとこちらのあわい……斎藤茂吉、管啓次郎、春原直人、山本桂輔
朝……稲葉俊郎
朝——生まれ、目覚める……池上恵一、原田綾乃、山本桂輔
朝——おはよう……渋谷七奈
昼……稲葉俊郎
昼——流れゆく時間……浅野友理子、春原直人、管啓次郎、大和由佳
夜……稲葉俊郎
夜——眠り、生まれ直す……永岡大輔+濱定史
夜——おやすみ……渋谷七奈
蔵王うたのみち……伊藤紺、前野健太
作品リスト
その後の「展覧会制作ノート:まだ見ぬ空間の未来・イメージについて」
作家プロフィール
周遊型展覧会「ひとひのうた」概要
山形ビエンナーレ2024私的随想録
2章 「ひとひのうた」が終わっても
いくつもの「うた」の響き
蔵王温泉の女将のうた 岡崎直子×小金沢智
感情が溢れて歌になる 前野健太×小金沢智
ギリギリのところに人間の琴線が触れる 平野篤史×小金沢智
土地や人と出会うこと、つくることが私たちを変えていく 大和由佳×小金沢智
[表紙]吉江淳《蔵王山02》解説
[展覧歌]小金沢智「待っている」自作解説
エンディング——作品や風景と何度でも出会うために
◉入手方法
一般のお客さま
①著者直販サイト(BASE)
※2025年5月21日より販売開始。

②一部書店
※決まり次第、お知らせします。
▼お取り扱いを希望される書店、ショップさま
ツバメ出版流通(http://tsubamebook.com)より各取次経由でお届けいたします。
tel 03-6715-6121. fax 03-3721-1922
担当:川人(かわひと)さん
※本書は、基本として買切でのお取り扱いをお願いしております。
お問合せは
モ・クシュラHP( mochuisle-books.com/ )まで、ご連絡ください。
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