判型:四六判変型 仕様:並製、208ページ
定価:1,500円+税
装丁:石黒潤(FRASCO)
「表現とはなにか?」「表現とはいったい誰が扱うものなのか?」そんな問いを根幹に持ち続けながら、様々なフィールドで活動をしてきたアサダワタルさん。本書は、すべての人が「表現」に対する当事者性を獲得することを願って書かれました。「記憶」「感覚」「揺らぎ」「フローな日常」という4部構成で、アサダワタルさんの日常の中から紡がれた23篇の物語が綴られています。ぜひ、読者の皆さんの日常の風景や感覚をなぞりながら、読んでみてください。読み終わったあとに、一刻一秒、流れていく日常の中に表現のたねを見つけていただければ嬉しいです。
本書と同じコンセプトで、路地と暮らし社さんより、CDアルバム「歌景、記譜、大和川レコード」も発売中です。
アサダワタル
1979年大阪生まれ。作家、ミュージシャン。 言葉と音楽を駆使して、何気ない暮らしに埋もれる「表現」に光をあてる、自称 “日常編集家”。2002年、バンド「越後屋」のドラマーとしてNOISE McCARTNEY RECORDSよりCDをリリース。2003年以降、サウンドユニット「SjQ」(HEADZ/cubicmusic) のドラム担当と平行して、ソロプロジェクト「大和川レコード」始動。2005年に自主レーベルより1stCD『選び採取れた日常』をリリース。2000年代後半は、地域コミュニティに関わるアートプロジェクトの企画演出や、小学校などを舞台にした音楽ワークショップを実施するなど、より日常生活に根ざした音楽活動に移行する。2010年以降、これらの経験を踏まえて「表現と日常」をテーマにした著作『住み開き』(筑摩書房)『コミュニティ難民のススメ』(木楽舎)などを発表。