4月29日、KAB展覧会『橋本貴雄展：風をこぐ』の開催を記念して文化研究者の清水知子さんと写真家の橋本貴雄のオンライントークが行なわれました。
ナビゲートはKAB展覧会『橋本貴雄展：風をこぐ』を企画してくださったKABのディレクター嘉藤笑子さん。会場はオーロラキッチン（墨田区京島）さん。途中、今回の展覧会の会場の一つとなる「サテライトキッチン」さんの店主で音楽家の小畑亮吾さんの生演奏もありつつ、アットホームな雰囲気のなかでのトークとなりました。
トークでは、清水さんが「風をこぐ」の感想をお聞かせくださいながら「ケア」「生と死」「距離」といった目線から写真集の世界に深くふれて下さいました。また「風をこぐ」に収められた極めてパーソナルな写真に対して、まるで自分のことのように捉えて見てくださる方が多いことについての話をめぐって、ダナ・ハラウェイの「伴侶種宣言 犬と人の重要な他者性」をご紹介くださいました。この写真集に宿る人間中心主義を超えた交感が、わたしたちの心に深く作用するのかもしれません。
この度は貴重な機会をくださり、本当に有難うございました。
