2012年に刊行した本書は、「B&B」の内沼晋太郎さんや「ユトレヒト」の江口宏志さんをはじめ、本に携わる多くの方に推薦して頂きました。
生きることの背中をそっと押してくれる、とても優しい一冊です。ぜひ、新装版も多くの方の手に届きますように。
<本書内容>
終わるかもしれないありふれた日常のなかで、小さな声で語られる、大切なことのほうへ…
世界 70ヶ国、100 都市を歩いて、東京からアムステルダムに移り住んだ写真家による、等身大の言葉で綴られた〈希望のかたち〉
ボクのこの世界に対してのささやかなレジスタンスは、ボクがもっと気持ちよくて、明るいと思う方向になにがあろうとたゆまなく歩き続けてきたということだ。(本文より)
美大受験・浪人時代・学生生活・社会人生活と岡山から東京に出てきた著者が生きづらさを抱えながら煩悶した日々の思い出を語るエッセイ、オランダと日本の 風景を同じ希望の地平で映し出した写真、そして国籍を問わずさまざまな背景を持つ人々の織り成す日常を肯定し許容することのできるオランダ–アムステルダ ムという場所の特異性をあたたかくユーモラスな眼差しで浮かびあがらせた日記、の3部構成で編まれた幸福の断片。
四六判変形・上製、216ページ(写真作品26点)、1,800円+税
取次:ツバメ流通出版